【Brutal Truth】アルバムをランキング形式で紹介!

アルバムランキング

ニューヨーク州出身のグラインドコア / デスグラインドバンドのBrutal Truthは、これまで5枚のオリジナルアルバムをリリースしてきました。
元AnthraxでNuclear Assaultを結成したベースのダン・リルカ(Dan Lilker)がサイドプロジェクトとして始めたものですが、最終的にはBrutal Truthでの活動がメインになりました。

2014年に正式に解散を発表しましたが、デスグラインド / グラインドコアを中心にときにはノイズやスローパートを取り入れた実験的な作品も展開してきました。

そんなBrutal Truthのアルバムをランキング形式で紹介します!

第5位 Extreme Conditions Demand Extreme Responses (1992)

デスグラインドの名盤として誉れ高い1stアルバム。
爆走パートとスローパートがバランスよく配置されており、フレーズはメタル由来の比較的整合性のとれたものが多いです。
サウンドプロダクションは全作中最も大人しいですが、Danの野太いベース音はハッキリ聴こえますね。

一般的には本作がデスグラインドの名盤として語られることが多いですが、個人的には彼らの実験的な姿勢やカオティックな部分が好きなので、この順位としました。

第4位 End Time (2011)

ラストアルバムとなった5thアルバム。
前作を踏襲しつつよりコア寄りになった今作。ピッキングハーモニクスを効かせたイカれたパートの応酬で構成される『Malice』がオープニングを飾り、15分間ノイズ垂れ流しの『Control Room』で幕を閉じます。
ノイズの使用もそうですが、フレーズのひとつひとつがメタルともハードコアとも言い切れないような実験的なものになっています。こうしたサウンドに、Rich Hoakのバタついたドラミングも相まって独自のサウンドに仕上がっています。

カオス度合いは高いものの、グラインドコアらしい軽快な曲を中心としながらフックの効いたスローな曲がバランスよく配置されており、最終曲まではいい意味でサラッと聴けます。
ボーナストラックには日本のハードコアバンドのS.O.B.を冠した楽曲が収録されていますが、かつてスプリットでこのバンドのカバーソングを歌った間柄のようですね。(その割に楽曲自体は「S.O.B!」を叫ぶだけなのが面白いですが)

第3位 Evolution Through Revolution (2009)

前作から12年のブランクを空けて発表された4thアルバム。
歪みすぎてほぼギターのベース音が裏方に回るどころか主役級の活躍を見せています。Erik Burkeのギターも非常に技術が高く、適当に弾いているようで様々なテクニックや素養がふんだんに盛り込まれていて聴きごたえがあります。Kevin Sharpも様々な声を使い分けており、人間臭さがある声が魅力的。
サウンドプロダクションは息が詰まりそうなほど密度の高いメタリックなものに仕上がっていて、デスメタルに慣れ親しんだ方も抵抗なく聴くことができる音作りになっていると思います。

グラインドコアといいながらもメタル好きの耳にも優しい(?)のがいいですね。
1曲目の『Sugardaddy』はグラインドコア開眼のきっかけとなった曲です。ぜひご試聴あれ!

第2位 Need to Control (1994)

前作から2年後に発表された2ndアルバム。
1曲目に不穏でスローな曲を持ってきて2曲目で爆発する構成は、Napalm Deathの2ndに通ずるものがありますね。グラインドといいつつスローパートの存在感が強く、ノイズを全面に出した楽曲が目立ち始めます(ノイズのみの楽曲が2曲)。
サウンドは前作と比較してクリアになり、メタリックなカッチリしたフレーズが多いのでコアっぽさは薄めです。

曲単位のクオリティが高く、実験と楽曲の質を両立しているアルバムだと思います。どこかインダストリアルみを感じる名曲『Godplayer』は必聴です。

第1位 Sounds of the Animal Kingdom (1997)

前作から実験色を強めた3rdアルバム。アートワークの男性のことをずっとシュワちゃんだと思っていましたが違うみたいです。
制作時にマリファナをガンガンにキメて臨んだらしいですが、それも納得のカオティック全開のアルバムになってます。もはやジャンルで括ることが無意味なサウンドをしていて、このフリーな感じにどことなくジャズっぽさを感じるのは気のせいでしょうか。
このくぐもった煙臭い音作りをDan本人は「パンチがない」として反省しているご様子ですが、このローファイさも本作を構成する重要な要素だと個人的には思っています。

このジャンルに縛られることのないアンダーグラウンドサウンドがたまらないです。
大麻の気持ちよさや政治に対する怒りなど、音楽だけでなく感情までもが入り乱れた混沌に満ちた音楽をぜひ聴いていただきたい。

いかがだったでしょうか?
2024年のツアーにFrank Belloの代役としてAnthraxへのライブ復帰が決定したDan Lilkerですが、これを機にBrutal TruthやNuclear Assaultなどをぜひチェックしてみてください!

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